楽しみなのは

やっぴー＾＾

同じ海事課程のクラスの友達と屋上を目指して階段を急いで駆け上がっていた。

１２時になると超人気番組のラジオが始まるのだ。

スイッチを入れてチャンネルをワールドチャットに合わせるとギリギリ間に合ったようだ。

DJ　ハイドパークの声が聞こえてきた。

「は～い　エブリバディ　今日も元気かぁ～い

ハイク（普段はこう呼ばれている）の大航海ラジオ始まるよ

五　七　五　のリズムでスタート」

彼はハイクにちなんで五　七　五で悩みの相談を受けたり答えたりするのでした。

ご機嫌なときはこれが五　七　五　七　七と短歌になったりする。

「さぁ～て最初のコーナーは悩みの相談室で～す

ロンドンにお住まいのいただきマンモスさんのお悩みです。

何時も楽しみに聴いています。ブログを今月に入ってから

毎日書いているのですがそろそろ３日か４日おきにしたいのですが

どう思われますか？　ブログ書く　疲れがでたので　もうやめたい

字余り。」

ハイクは少し不機嫌になった。字余りは許せないのだ。

しかし、ラジオからはそういう雰囲気は一切感じさせないのが彼の

人気の秘密だった。

「もっと書く　みんながとても　たのしみだ」

さすがハイクである・・・きっちり五　七　五になっている。

「次もロンドンにお住まいのルビーさん、この番組の

常連さんですね。１２時になるのがとても楽しみです。

カナヅチを掘りたいのですが望遠鏡ばかりでてきます。どうしたらいいのでしょうか？

カナヅチが　でてこないわよ　ここのとこ」

彼はすごくご機嫌になった。きっちり五　七　五に収まっていたからだ。

「サンダルが　でてきてほって　ほりまくれ　望遠鏡　でなくなくなる」

彼はご機嫌なようだ。短歌になっている。さすがハイクである。

「最後は・・・この方もロンドンにお住まいのびよーくさんです。

悪友と書庫で学者が見てなかったら地図を盗んでます。そして

悪い事をしたので反省してます。ナポリの教会に行って懺悔します。

その繰り返しです。どうしたらいいのでしょうか？

悪いこと　したらはんせい　もういやだ」

ハイクはまたまたご機嫌にはなったが内容が内容だけに少し複雑な気分になった。

「ざんげして　にどとしないよ　わるいこと」

さすがハイク・・・またしても五　七　五　きっちりなっていた。

こうして人気番組の１日は過ぎていくのでした。